参加したかた、すでに資料を見ている方には既報ですが、

東京大学宇宙線研究所の第二回CRCタウンミーティング(2012年2月、於東京工業大)で、TeVガンマ線望遠鏡CANGAROO実験についての、経緯のまとめ講演が行なわれ、スライドがweb上で閲覧可能になっています。少なくとも高エネルギー宇宙物理学(X線、硬X線、GeVガンマ線、TeVガンマ線等)の領域の学生さんは必読です。

世界に先駆けて南天のTeV天体の観測を開始し、その後の流れを作ったという、正しく評価されるべき点とともに、測定手法・解析手法における系統誤差見積もりやチーム内の検証体制が不十分だったことに起因する誤った結果報告、結果が間違っているとわかった後の対応等、反省すべき点が、かなりの程度客観的に解釈・説明されていて、日本国内向けにはある程度総括として受け入れられる資料になっていると感じます。一方で、世界的には、プレゼンテーションスライドという軽いタッチではなく、第三者による検証も含めた正式な報告文書としてまとめ、宇宙線研究所として責任明確にした形で公開する等の、さらなる対応が必要ではないかと思います。