【宇宙】BICEP2の宇宙背景放射Bモード偏光検出についての続報(June 19)

2014年3月に話題になったBICEP2実験による宇宙背景放射(Cosmic X-ray Background)の、degree-scaleでのBモード偏光パターンの検出について、6月19日にアップデート版の論文がPhysical Review Lettersに出ました。3月の論文ではPlanckのunpublished dataを用いて銀河系内の星間塵による散乱光の影響を評価して、検出された偏光パターンを説明するには全然足りないと結論づけていたのですが、今回はそのPlanckのデータは「不定性を見積もれないので使うのをやめたと」のこと。検出の有為度や解析の信頼性が低下したため、批判的な人はもはや検出ではなくなったと感じているようです。星間塵の詳細な影響評価のためPlanckのデータリリース(今年中を予定)が楽しみです(Twitterでもみんな同じことを書いていますが、データが無いとなにも分からないのでしかたないですね、、、)。 関連ウェブサイト Physical Review Lettersの論文のページ…

【映画】 台湾巨匠傑作選 2014年8〜9月@東京 新宿

話題の台湾映画「KANO」(日本語版Facebookページ)の2015年の日本公開が待ちきれませんが、その前に2014年8-9月に新宿のK’s cinemaで「台湾巨匠傑作選」という特集が開催されようです。KANOは上映作品に含まれていないのですが、KANOの魏徳聖プロデューサーの「海角七号」や「セデック・バレ」をみておきたいと思います。 8月23日(土)から9月15日(月・祝)まで、以下のような上映スケジュールです(スケジュール表をクリックするとオフィシャルページにジャンプします)。 ミニシアターに行くのも久々です。学部生のころはメジャーもマイナーも含めて、けっこう映画館で映画をみましたが、最近は足が遠のいていました。会場のK’s cinemaは行ったことがないので、映画館体験としても楽しみです。 K’s cinema〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F (地図) TEL:03-3352-2471…

【読んだ本】小林よしのり/いわゆるA級戦犯, Mac People 2014/07

[tmkm-amazon]4344011910[/tmkm-amazon] 今週はVHDLやC++のコーディングを主にやっていたので頭からアウトプットする作業が中心でした。その反動か、情報を取り込みたくなったようで、昨日の「だから日本はズレている」に続いて2冊目に取りかかりました。漫画なので読みやすいですが、途中、「A級戦犯」として挙げられた人の来歴が2ページずつ文章で紹介されている部分もあり、全体として読み応えがあります。 2006年に発売されたやや古い本で、内容はやっぱり小林よしのりテイストですが、普段接している新聞やテレビの視点のカウンターとして、情報のバランスを取るのに利用します。パル判事の描き方がヒロイックすぎて単純だなど、賛否あるのかもしれませんが、提起している次のような問題意識はそのとおりかなと思います。『そもそも今の日本人が「A級戦犯」の定義を知らない』、『東京裁判があったことは知っていても、どのような法的根拠で裁判が開かれ、誰が何の罪状で起訴され裁かれたのか、よくわかっていない』、『正しく定義を理解していない事柄について、合祀はダメだとか靖国を神社神道ではない国立の団体にするだとか議論できるはずがない』などなど。もっと勉強しないといけないことを痛感します。 20140628読了 2冊の本を読み終えて、部屋の掃除を終えた夕方、梅雨の合間のちょっとの晴れ間を狙って、自転車で高田馬場まで散歩してみました。駅前にあるミャンマー料理を食べるため。帰りは再開した雨にふられてしまって、せっかくの輪拘のバッグがぬれてしまいましたが、初めて通る道ばかりで楽しい散歩でした。 帰宅後、さらに、昨日「だから日本はズレている」と一緒に購入したMac Peopleも読了。雑誌ですが。ものすごく久しぶりに、おそらく10年以上ぶりにちゃんと読みましたが、昔に比べて内容が濃くなっていて、うれしい限りです。iPhoneやiPadなどのiOS機器が普及したこと、それに伴ってMacユーザも増えたことで、ターゲット読者や取り扱える内容の幅が広がったようです(建築・デザイン関係の記事もあれば、iPhoneアプリの作り方の解説記事もある。もちろん、最新Macのベンチマーク記事も健在)。 20140628読了 [tmkm-amazon]B00K8BNHOW[/tmkm-amazon] いまAmazonをチェックしたら、昨日が新刊の発売日で、上記の7月号には載っていないWWDC2014のレポートが掲載されていた!新発表のSwift言語を勉強したいと思っていたので、こちらも買わないと。…

【読んだ本】古市憲寿/だから日本はズレている

[tmkm-amazon]9784106105661[/tmkm-amazon] 先日、平和台駅の出口横にある「あゆみBooks」で見つけて、気になっていたので金曜の夜に購入。NHKのNewsWebでコメンテーターとして出演していたときの、何と言うか斜に構えた感じが好きじゃなかったのですが、本書の目次に並ぶ項目は、大企業や官庁、メディアの「何か違うよな感」をうまくピックアップしていたので、食わず嫌いせずに読んでみました。自分が普段感じていて、うまく言葉に出来ないことや、信じたいことというのが文章になっていると読みやすく(単に自分の思い込みを増強するだけですが)、次の日の朝には読み終わりました。ファンの人には今更なのかもしれませんが、現代の「若者」風の文体が特徴でしょうか。 本書の中で、ある種の仮想敵と位置づけられる(そしてぼくもJAXAでの3年間でそう感じるようになった)「おじさん」についての定義や問題点が文章で整理されているのがよかったです。問題点の提示に加えて、著者自身はどう問題解決したらよいと思うのかが具体的に示されるとよかったと思います(アクターが多様になった現代、政治にそれほど影響力は無い。対抗的な変革ではなく、身の回りでできることから変えていく方法もあります、から、もう一歩進めるとどういうことなのでしょうか)。 ゆるやかな変革を志す「若者」は、インターネット上には沢山存在していて、ムーブメントがどう変遷していくのか、楽しみです。 SUSTAINA PROJECT 関係ないけど、古市さんのTwitterを見たら、ぼくの地元の石川県は和倉温泉を訪れていたようです。21世紀から完全にズレてしまっている温泉地をどう感じたかはとくにコメントされていませんが。 和倉温泉に来た! pic.twitter.com/3WN4qNsm7F —…

【宇宙利用】だいち2号(ALOS-2)の初期観測結果公開!

(写真をクリックするとYoutube上のオフィシャルムービーのページにジャンプします) JAXAが2014年5月24日に打ち上げた地球観測衛星「だいち2号」の初期観測結果が公開されました。打上から1ヶ月ちょっとでの初期データ公開というスピード感にテンションがあがります(4月に打ち上がったヨーロッパのSentinel-1衛星も、打上後2週間という短い期間で初期画像公開でした。迅速な運用がキーワードでしょうか)。 JAXA Digital Archiveでは、だいち2号が撮影したレーダー写真が自由に閲覧可能です。先代の「だいち(ALOS)」よりも性能が向上して、地上分解能3m。先代の「だいち」のときより抜群に鮮明なイメージがとれていて感動します。 だいち2号プロジェクトホームページ – JAXA だいち2号特設サイト –…

VHDLを整形(format)したい

VHDLを記述していると、とくにXilinxのISEではコードの整形が結構めんどうです。EclipseだとShift+Command+Fとすると、自動的に指定したルールにもとづいてフォーマットしてくれて、authorによらず統一的な見た目にできますが、残念ながらEclipseのVHDLプラグインはいいものがありません。 そこへくると、Emacsはさすが機能豊富で、整形機能付きの「VHDLモード」を持っています。 MacにインストールされているEmacsでは、.vhdや.vhdlという拡張子のファイルを開くと自動的にVHDLモードになり、 syntax coloringをしてくれます。このモード内で、 Ctrl+C をしたあと、 Ctrl+B すると、コードが整形されます。以下がその例。 Emacs…

【Mac】aTextでテキスト入力・プログラミングを高速化!

Soki Sakuraiさんのmaxime等に代表されるようなtext expansionは、メールの文章作成やプログラミングの高速化でよく使われる手法です。 ぼくも、ことえりの単語登録で みたいな単語登録をして、展開しています(すでに登録数は3000語を超えていて、多くの熟語は省略形で入力できます)。 この方法だと、日本語の展開は問題ないのですが、複数行の展開にやや難がある(アプリケーションによっては入力内容が二重になる等)のと、日付や現在時刻等、ダイナミックに変化する値を入力できないという短所がありました。 これまで特定のtext expansionアプリケーションは使用してきませんでしたが、やっぱり魅力を感じて、有償版のaTextというアプリケーションを購入してみました。結果、最高。$5しかかからないのに、日々のコーディングがずっと楽になります。絶対使うべきです。 aText カテゴリ:…

homebrew-caskでMacのアプリケーションを管理

オフィスや自宅など、複数台のMacで作業していると、普段使いのアプリケーションのインストール状況を揃えるのが面倒になってきます。手動でインストールしていると、使いたいアプリケーションがこっちのMacにはあるけど、こっちのMac Bookには入っていなくて、SourceForgeからダウンロードして、、、とかやっていると簡単に1日終わってしまいます。 MacPortsやFink等いろいろ経てきましたが、UNIX環境のプログラムはHomebrewでの管理が最終形態になりそうです。このHomebrewの枠組みで動作するhomebrew-caskを使うと、Macネイティブアプリケーションもbrew installやbrew upgradeのように、手作業なしに統一的にインストール/アップグレードできるようになります。インストールするアプリケーションの一覧をファイルに書いて他のMacとDropboxやgithub経由で共有しておけば、複数Mac間でインストール状況を揃えるのも簡単です。 homebrew-cask cask自体は数年前にリリースされていて、もはや時代に乗り遅れている感はありますが、以下のページを参考に環境を整えてみました。 homebrew-caskを使って簡単にMacの環境構築をしよう! しばらく使ってみて良さそうだったら、「研究室でMacを使う」の2014年版として、caskコマンドのまとめを掲載したいと思います(いままで、アプケーションのリストを紹介しても、ユーザがそれを個別にインストールしないといけなくて面倒だったけど、brew cask…

【読んだ本】岡田充/中国と台湾 対立と共存の両岸関係

[tmkm-amazon]4061496492[/tmkm-amazon] 2003年2月発刊の結構古い本ですが、台湾と日本の関わりかたを勉強することはじめとして読んでみました。陳水扁の総統当選と国民党の下野、李登輝の転身、アメリカの対テロ政策に同調した中国との関わり、中国の台湾への圧力、日本の(2001年〜2003年ごろの)外交の様子がまとめられています。2010年代の本で、さらにその後を追ってみる必要があるので、引き続き勉強します。 20140608読了。