【読んだ本】竹田恒泰/日本人はなぜ日本のことを知らないのか

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欧米に出張に行ったり旅行にいったりして、世界の歴史に興味を持ったのですが、その前に、自分があまりに日本の歴史、とくに、平安位時代より前の歴史を知らないことに気づきました。「まぼろしの邪馬台国」をみた影響で、邪馬台国のことをネットで調べたりしていたのですが、いかんせん資料がほとんどないので、どの人の考えも憶測の域を出ていません。が、ネットサーフィンを続けるうち、古事記日本書記といった、後世(といっても西暦700年とかだから、今から1300年以上前に編纂された)の文書には、神々が活躍する時代〜人間の時代のことが詳しく「説明」されていることを知りました。小学校や中学校で古事記や日本書記の名前は教わりましたが、そこに何が書かれているかはぜんぜん習った記憶がありません。

今更ですが、神野志先生の本や解説本(眠れないほど面白い『古事記』 とか)を読んでみると、知らなかったことがどんどん明らかになっていくようで、爽快な感じです。これまで歌に興味を持ったこともなかったのですが、スサノオ八岐大蛇を退治して、櫛名田比売と結婚し、出雲の須賀に居を構えて詠んだ

八雲立つ 出雲八重垣き 妻籠に 八重垣作る その八重垣を

は衝撃的にいい歌で(解説)、すっかり古事記の世界観に魅了されてしまいました(神様が読んだ歌が、日本の最初期の文字資料に残されているなんて、なんてすばらしいセンスでしょうか)。古事記を残してくれた稗田阿礼に感謝。

それで、いろいろ本を買い集めた中の一冊がこの本。朋ちゃん(華原朋美)との関係がニュースになったことで有名ですが、もとは作家さんなんですね。テレビに出る時はあまり色を感じませんが、文章からは著者の思想の香りがつよくただよってきます。日本書記への思い入れや、朝鮮に対する行き過ぎた優越感、邪馬台国/卑弥呼の軽視など。ともあれ古墳時代から古事記/日本書記といった文字資料のある時代までのつながりをどのように考えればよいか、を具体的な資料(獲加多支鹵の文字の刻まれた剣など)を引き合いにだして説明してくれるので、日本史入門者にはわかりやすいです。少し偏向しているところを読み手がうまいことフィルタリングできれば、かなりいい本だと思います。

引き続き古事記の勉強を続けて、落ち着いたところで日本書記に移行しようと思います。

20150318 読了

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吉永小百合の名演。

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