Month: April 2015

【読んだ本】九井 諒子/ダンジョン飯 1巻

[tmkm-amazon]9784047301535[/tmkm-amazon] 漫画家のアイデアは無限に尽きることをしらないのか、と感動させられる一冊。街の地下に広がるダンジョンを攻略して、財宝を見つけるのが人気の仕事になっている世界。一緒にパーティーを組んでいた妹がドラゴンに食べられてしまった主人公が、残った仲間と一緒に妹を助けにいく話、なのですが、食料を調達するお金がないのでダンジョンに出てくるモンスターを食べてしまおうというストーリー。途中で仲間になるドワーフのおじさん「センシ」が教えてくれるモンスターの調理法が絶妙。ダンジョンの罠として設置されている火器を油の加熱に使うとか(その油も煮え油を吹き出す偽宝箱から採ったもの)。オオキノコを切るときに、包丁を横に入れると抵抗があって、筋の方向に切ると抵抗が少ないことに気づいた主人公が、「キノコ系の敵を相手にするときは袈裟切りや胴切りは効果が薄いのかも」と、効率的な戦い方を見いだしたりするのも新しい。なんとなく全体的に危機感のない(死んでも生き返らせられる)、ほんわかとした世界観も○。 20150407ごろ 読了

【読んだ本】高城剛/世界はすでに破綻しているのか?

[tmkm-amazon]9784087860504[/tmkm-amazon] 高城さんの本の定番のテーマになっている、デフォルトした国・都市の話を、時代背景と時系列で振り返る本。 主に取り上げられるのはソ連、1997年の通貨危機に見舞われたアジア(タイ、韓国)、アルゼンチン、スペイン・ギリシャ・キプロスのユーロ圏、デトロイト。 とくにユーロ圏とデトロイトの話は最近もしくは現在進行形の出来事のため、読んでいて勉強になります。アメリカに行って感じる「車がないと何もできない感」は日本の田舎のそれとは比べ物になりませんが、デトロイトでは大手の自動車メーカーの圧力によって公共交通機関が廃止・縮減され、他の都市と比べても低所得者層のモビリティが低下していたことが、治安の悪化と富裕層の人口流出、税収の減少と破綻へつながったというのは教訓的な話です。 専門書ではないのでエピソードをつまみ食いするだけで、定量的な勉強にはならないのですが、「第二次世界大戦のときナチスに攻め込まれた経験や、滞在地にあまりお金を落とさないドイツ人の夏のバカンスの過ごし方に対する不満から、最後まで支援を渋るドイツに対してギリシャ国民が抱く反感」など、ロングタームで問題の関連性をおさらいすることができる良本でした。 20150425 読了   これまで読んだ高城剛本 [tmkm-amazon]9784396112844[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]9784796689946[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]9784334035181[/tmkm-amazon]

WordPressのインポート中に画面遷移が止まるときの対処法

WordPressのサーバを移行するときに、xmlファイルでコンテンツを書き出して、Wordpress Importerを使うことが多いと思います。 インポートの作業中、Import WordPressという画面で何も表示されずに処理が止まってしまう場合は、サイドバーから「プラグイン」→「プラグイン編集」→「編集するプラグインを選択」→「Wordpress Importer」→「選択」して、wordpress-importer/parsers.php というファイルを開いてください。 上から15行目くらいのところにある、以下の行を から に変更して「ファイルを更新」をクリックします。変更箇所はif(の後ろに”false && “を追加しているところです。この修正をしているスクリーンショットを貼っておきます。 (ラッキーなことに)これで上手くいく環境の場合は、再度インポートを試すと画面が少し進んで、以下のように表示されるようになると思います。 WP移転中「Import WordPress」で止まるやーん↑ – Demence/Cup にも同様の記事が投稿されています。 サーバ側にphp-xmlがインストールされていない場合にも同様の画面で止まってしまうようです。上記の対処でもインポートできない場合は、 WordPressでインポートができない!動かない! – Stock code にあるように、php-xmlをインストールしてapacheを再起動してみることも対策の一つのようです。 WordPressのエクスポート/インポートに関する一般的な説明としては、 サイト移転時にWordPress記事をXML形式でエクスポート&インポートする手順 – NETAONE がすごく良くまとまっていて勉強になります。

[Suzaku/Heasoft] XIS powerspectrum calculation

Uploaded an example code to calculate powerspectrum of time-sliced XIS data to this gist entry. Enjoy. View the code on Gist. This script generates PDF files something like…

【読んだ本】那須正幹/ズッコケ三人組の神様体験 (ズッコケ3人組 再読 シリーズ43)

[tmkm-amazon]4591032434[/tmkm-amazon] 花山神社の秋祭り。久々に復活した稚児舞の踊り手に選ばれたハチベエが、踊りの不思議な力で予知能力を手に入れたり超人的な記憶力を手にいれる。ハカセ・モーちゃんなど6年1組のメンバーは、お祭りと一緒に開催される手作りお神輿コンテストに参加することに。コンテストの金賞10万円をかけて、大川高校(モーちゃんのお姉さんが通う高校)や花山工業やSS製菓などのチームとアイデア勝負を繰り広げる。お祭り当日、稚児舞の最中に神様体験をしたハチベエが見たものは…。 稚児舞の練習を始めたハチベエに特殊能力が備わっていく様子を暗示する伏線は、伏線であることがわかりやすいながらもドキドキ感を高めてくれる、那須先生らしい配慮が感じられる展開になっています。物語の最後では、ちゃんと種明かしとオチが用意されていて、すっきりと読み終えることができます。ぼくの地元にも秋祭りがあって、子供たちは獅子舞を、大人は大きな神輿を担ぐ習わしでした。稚児舞の練習風景を読んでいたら、公民館に集まって毎夜練習した小学生時代の秋の風景を思い出しました。 20150412 読了 一つ前: [tmkm-amazon]9784591032428[/tmkm-amazon] 一つ後: [tmkm-amazon]9784591032442[/tmkm-amazon]

【mbed】STM32 Nucleoが(ようやく)Yosemite対応!

STMicroelectronicsのARM系マイコン「STM32」を搭載したmbed対応のボード「Nucleo」シリーズが便利です。arduino互換IOと追加のIOポートがついた20〜80MHzのARMコアが搭載されたボードが1枚1500円くらいという手頃な値段で販売されています。 ARMが構築しているmbed環境は、無料のオンラインの開発環境でコーディング・コンパイルしたり、他人のライブラリのインポートができたりする上に、マイコンボードへのプログラムの書き込みがドラッグ&ドロップでできるなど、非常に便利です。開発言語がC++なことも、プログラムの見通しをよくしてくれるので◯。 STM32 Nucleo F401RE – 秋月電子 1500円 STM32 Nucleo F411E – RSコンポーネンツ 1367円 [tmkm-amazon]B00O0RM35O[/tmkm-amazon] mbedの導入方法を紹介したウェブ STM32 Nucleoで始めるmbed開発:届いたらすぐに基板で遊べるmbedが凄すぎるので試してみました – パクえ先生ブログ [ARM/mbed]mbedではじめよう – 何か作りたいモノづくりサイト「Make.」 mbed.org上のIDEのスクリーンショット 問題: Yosemite+NucleoでUSBでマウントできない&プログラム書き込めない ということで、開発環境がクラウド上にあるため開発マシンの制約がなく、Macが使えるのもmbedの大きな利点です。ぼくもMacで実験装置制御用のプログラムを開発していたのですが、2014年にMac OS X…

【市民科学プロジェクト】Planet Fourを翻訳しました

有名なCitizen Science(市民参加型の科学研究)であるZooniverseのなかの沢山のプロジェクトのうちの火星表面の探査プロジェクト「Planet Four」を日本語版に翻訳しました。 Planet Four Planet Fourについて Planet Fourでは、火星探査機「Mars Reconnaissance Orbiter」のHiRISE (High Resolution Imaging Science Experiment)カメラで撮影した火星の極域の写真を調査の対象にして、参加者は写真の中から「扇型」の黒い模様をみつけます。この模様は、火星表面の二酸化炭素の氷(ドライアイス)の裂け目から、二酸化炭素ガスが噴出す時に、火星表面のチリを一緒に巻き上げたものだと考えられています。たくさんの写真についてガスが吹き流された方向を調べることで、火星の極域の風の流れを割り出すことができます。   これまでに世界中から12万人以上のユーザがこの研究に参加し、累計450万枚以上の写真について「扇型」の模様の調査がなされました。小中学校の理科の授業で、生徒と一緒に火星の探査をすることもできます(授業で使うことは推奨されています)。 Planet Fourの最新情報についてはPlanet Four Blogを参照してください。最近では火星表面のクレーターの分類プロジェクトもスタートしたようです。 なお、Zooniverseには宇宙に関連したプロジェクトばかりではなく、Snapshot Serengeti(タンザニアのセレンゲティ国立公園内の無人カメラに映った野生動物の分類・計数)やPenguin Watch(南極域のペンギンの分類・計数)のように、動物を対象にしたプロジェクトもあるので、いろいろな人の興味を引きつけています。とくにSnapshot Serengethiは人気で、新たなデータセットが公開されても数ヶ月で分類作業が完了してしまいます(2015年4月11日現在ではSession 8が完了していて、次のセッションまでのつなぎとして、Chicago Wildlife…

【Rubyで単位付き計算】X線fluxをluminosityに変換する例

Soki Sakuraiさんのruby-dimensionalを使うと、Rubyで単位付きの計算がとても綺麗にできます。 たとえば、X線天文でよく出てくる「地球で観測したfluxから等方的な放射を仮定したときのluminosity(光度)を求める」計算は以下のようにできます。(以下の例は、激変星GK Perのdwarf nova outburst時のある観測の0.5-10 keVのluminosityを計算したときの例) これを実行すると、以下のようになります。 ruby-dimensionalのインストール ruby-dimensionalのインストールについては、github上のマニュアルを参照してください。 Homebrewでパッケージ管理している場合は、コマンド2個で簡単にインストールできます。 メッセージにあるように、.bashrcや.bash_profileもしくは.zshrcに以下の行を追加しておいてください。 使い方 ライブラリの読み込み 物理計算を行うときはrequireメソッドで、以下の3個のモジュールを読み込みます。 ruby-dimensional ruby-dimensional-standard ruby-dimensional-physics Physicsという名前空間で定義されている変数をフラットな名前空間から使う場合は、 としておきましょう(上のサンプルではPhysics内の定義は参照していないので必須ではないです)。 使い方 基本的に数値は普通の数値として表記し、単位は:cmや:km、:erg、:J等、単位名の前に”:”をつけた形式で表記します。掛け算、割り算、べき上等は普通の感覚で記述できます。 上の例では としてflux(単位時間当たりに単位面積を通過するX線光子のエネルギーの和)を定義しています。:pcは「パーセク」という、天文学で使われる距離の単位です。 変数に格納した単位付き数値は、以下の様に別の式で使用することもできます。 単位付き数値を、特定の単位に換算したい場合、in(単位)というメソッドを使います。指定した単位の次元が、その単位付き数値の単位の次元と等しい場合、指定した単位で表記した時の数値が戻されます。 定義されている単位一覧 irbから読み込んで、UV.showAllUnits()を実行するとその時点で定義されている単位を確認できます。