オリエンタルラジオの二人が、トーク中にたまに用いるワードの一つに、テレビドラマ版 池袋ウエストゲートパークの窪塚洋介演じる安藤崇(池袋Gボーイズのキング)の「キーングーなりー」があります。以前からどんなドラマだったのか気になっていたのですが、ドラマ版の放送から16年、原作小説の出版から19年たって、ようやく読むことができました。

エロ・バイオレンスをちりばめた「ノワール」調を採用しつつ、各回の主題は売春やカラーギャングなど90年代後半の当時の若者の身近なテーマ。主な登場人物も未成年が多いことから、馳星周の不夜城をもう少しソフトにしたような作品という印象。それほど肉体的・精神的に強靭なわけではない主人公が、なぜか前編を通してほぼ無敵状態(死なない)という設定も共通しています。不夜城が1冊まるごと一つのお話なのに対して、こちらは短編集という違いもあるかもしれませんが、すでに不夜城シリーズにのめり込んだことがある読者にとっては、全体的なストーリーはこびのダイナミックさ、結末に向かうスピード感がやや物足りない感じがしました。が、続編もあるので、続けて読んでみようと思います。

20161014羽田→シンガポールの飛行機の中で読了。