Category: AstrophysicsPage 2 of 7

[ROOT] TGraphからTSpline3を作成する

ROOTのTGraphでデータ列を保持していて、そのスプライン補間関数(cubic splineならTSpline3)を構築したいときは、以下のようにTSpline3::TSpline3(const char* name, const TGraph* g, …)というコンストラクタを使用しましょう。 [tmkm-amazon]9784797370997[/tmkm-amazon] TGraph::Eval()の第二引数にTSpline3のインスタンスを、第三引数に”S”オプションを渡したら、結果が第二引数のオブジェクトに引き継がれるのかと思いきや、そういう仕様ではありませんでした。 Double_t Eval(Double_t x, TSpline* spline = 0, Option_t* option = “”) const  Interpolate points in this graph at…

NuSTAR Cycle 1 Accepted Targets released

エネルギーの高いX線の撮像・分光観測を特徴とするNASAのX線天文代NuSTARの第1期公募観測の採択天体が公開されています。 NuSTAR Cycle 1 Results ぼくが申請した白色矮星連星GK Perseiの観測は辛くもCategory C(50%確率で観測実行)で採択でした。他にも日本人研究者の申請が何件か採択されています(Enotoさん、Category Aおめでとうございます!)。

NuStarによる太陽からの硬X線線の観測結果

CaltechのNuStarのページに、Sun Sizzles in High-Energy X-Rays というタイトルの記事が出ています。硬X線帯域での集光撮像ができるNuStarの特徴を活かし、硬X線帯域で太陽のイメージングを実施しました。撮影されたイメージ(緑・青)が、SDO (Solar Dynamics Observatory) による紫外線帯域での撮像結果(オレンジ)と重ねて表示されています。 掲載されている画像の説明ページには色づけの説明がされており、NuStarのイメージは緑色が2-3 キロ電子ボルト(keV)、青色が3-5 キロ電子ボルト(keV)のエネルギーのX線のカウント数を表しています。だいたい3百万度以上の電子を含むプラズマから放射されるX線を観測していることになります。 NuStarは普段は遠方(近くても数百光年、遠い物は数百万〜1億光年以上)の天体を観測しているのですが、太陽も観測できたというのは人工衛星のシステム設計上も興味深いです。 なお、日本の「ひので」衛星もX線望遠鏡XRTを搭載していて、常時太陽を観測しています。XRTの性能紹介ページによると観測帯域は波長で0.6-20 nm (エネルギーにして0.06-2キロ電子ボルト)。NuStarのイメージの緑色で示される帯域より少し低いエネルギーをカバーしています。 →「ひので」が捉えた最新の太陽のX線写真

【宇宙】X-ray Universe 2014のスライド公開ページ

2年に一度開催されるヨーロッパ宇宙機関(ESA)のX-ray UniverseというX線天文学の国際会議があるのですが、6月に開催された2014年分の発表スライドとポスターがカンファレンスのウェブサイトで公開されています。 ぼくは今回は参加できなかったのですが、とても面白そうな発表がおおく、スライドを見ているだけでも参考になります。2012年に打ち上げられたアメリカのNuStar衛星の観測結果も続々と報告されていて、エキサイティングです(NuStarは10 keV以上の硬X線とよばれる、いままで検出が難しかった光も、鏡で集光することで高感度のイメージングができるのが特徴)。 なお、やや旧聞ですが8/27にNuStarのはじめてのGuest Observer Program (GO1)がアナウンスされています(世界に開かれた天文台として観測提案=プロポーザルを受け付けて、ピアレビューによって準位付けをして、上位のものだけが採択されて実際に観測されるというプログラム)。プロポーザルの締め切りは2014/11/27。ぼくは今日、最初のプロポーザルを書き終えました。できればもう一つ用意したいところです。

【QDP】x軸の数字を消す

天体の時間変動解析で、spin-folded light curve等を縦に並べて表示する際、QDPのX軸の数字ラベルを消したい場合は、以下のようにしてください。 windowを2個つかってプロットする場合、以下のようになります。 詳細な説明はNASA/GSFC HEASARCのQDP Labelコマンドのページを参照してください。 プロッティングの参考書: [tmkm-amazon]9784877832087[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]9784797368864[/tmkm-amazon]

【宇宙】BICEP2の宇宙背景放射Bモード偏光検出についての続報(June 19)

2014年3月に話題になったBICEP2実験による宇宙背景放射(Cosmic X-ray Background)の、degree-scaleでのBモード偏光パターンの検出について、6月19日にアップデート版の論文がPhysical Review Lettersに出ました。3月の論文ではPlanckのunpublished dataを用いて銀河系内の星間塵による散乱光の影響を評価して、検出された偏光パターンを説明するには全然足りないと結論づけていたのですが、今回はそのPlanckのデータは「不定性を見積もれないので使うのをやめたと」のこと。検出の有為度や解析の信頼性が低下したため、批判的な人はもはや検出ではなくなったと感じているようです。星間塵の詳細な影響評価のためPlanckのデータリリース(今年中を予定)が楽しみです(Twitterでもみんな同じことを書いていますが、データが無いとなにも分からないのでしかたないですね、、、)。 関連ウェブサイト Physical Review Lettersの論文のページ (PDFで無料で論文がダウンロードできます) Physical Review Letters Publishes BICEP2 Paper (アメリカ物理学会のリリース) New York Timesの解説記事 6月16日のモスクワでの国際会議におけるPlanckチームの発表をうけたNatureの解説 New York Timesの記事はまじめな解説の中に以下のようなジョーク的な表現が混ざっていて、ユーモアのセンスの無い日本人が読むとまじめさが損なわれているような感じがするのですが、前向きなアメリカらしさでしょうか。 As everyone involved…

【Heasoft】CALDBのgen/caldb.indxが開けないエラー

X線天文の観測データをNASA/GSFCのHeasoftパッケージを用いて解析する際に、新しい環境に移行した直後だと、以下のようなCALDB関連のエラーがでることがあります。 Dumping CFITSIO error stack: ————————————————– failed to find or open the following file: (ffopen) /Users/yuasa/work/install/heasoft/caldb/data/gen/caldb.indx ————————————————– 原因はCALDBのインストールが不完全で、mission independentなファイル($CALDB/data/gen)がインストールされていないことです。解決は簡単で、 Latest CALDB Files for Supported Missionsのページ: http://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/heasarc/caldb/caldb_supported_missions.html からgenericファイルをダウンロードし、$CALDB/内でtar zxfで展開します。…

FOXSI launch 2012

エネルギーの高いX線帯域で太陽のフレア現象を観測するためのロケット実験FOXSIの2012年の打上キャンペーン時のビデオを観ました。打上前数日間の組み上げ、組み上げ後試験の様子がタイムラスプ撮影されていて、時系列でどういう作業が行われたのかすごく良く分かるようになっています。 打上の瞬間と、地球の縁が見えるくらいの高度に到達して観測を開始するときのビデオは、胸躍るような感覚です。このFOXSIプロジェクトは、カリフォルニア大学バークレー校のSpace Science Laboratoryが主導し、JAXAの高橋研も検出器の開発で参加しています。このビデオにも知りあいが何人か登場します。   SSL/UCBのページを見たら、30年以上前に打ち上げられたISEE衛星(探査機)をクラウドファンディングで集めた資金で復活されるプロジェクト(The ISEE-3 Reboot Project)のニュースがでていました。2-way communicationを確立したと書いてありますね。 ISEE-3 Reboot Projectのオフィシャルの解説

RubyROOTでDraw()したときに統計情報を表示しない

RubyROOTでヒストグラムをDraw()すると、.rootmacros内でgROOT->SetOptStat(0)していても効かずに、図の右上に統計情報が表示されることがあります。見栄えの問題でこの統計情報を消したい場合は、以下のようにしてください。 以下、RubyFitsと同時に用いて、あるFITSファイルの1st extensionに記録されたXとYをhistogramに詰めて、上下に分割したCanvasにプロットする際の例です。以下のような表示になります。 gStyle.SetOptStat(0)をコメントアウトすれば、以下のように統計情報が出ます(というかこちらがデフォルト)。

【d3.js】折れ線グラフとアニメーションのサンプル

天体データ解析や人工衛星の試験のデータを可視化する際に、最近はやりのvisuallization framework d3.jsが使えるといいなと前々から思っていたのですが、なかなか勉強できていませんでした。せっかく買った日本語の解説本はあまりにヒドいクオリティだったので、Oreillyの半額セールで購入した以下の本で勉強し直しました。 [tmkm-amazon]B00G8YAV06[/tmkm-amazon] こちらは概念の解説をしてから具体的な例を見せてくれるので、「エンジニアのための データ可視化[実践]入門 〜 D3.jsによるWebの可視化」に比べると親切だし、d3.jsの設計コンセプトをよりよく理解できました。 座学の後は、まずは自分で動かしてみるために、マーカーと値ラベルつきの折れ線グラフを作ってみました(d3jsLinePlotSample)。今後の参考として、以下も入れてあります。 クリックによる軸の表示範囲変更アニメーション 表示しているSVGソースコードのダンプ ソースコード(d3jsLinePlotSample.html)はgithubにおいてあります。 ほとんど初めてのJavascriptなので、コーディングの品質はひどいものですが、d3.jsの使い方のイメージをつかむ方にポイントをおいてみてください。 2014年6月に発売になった、こちらの本もよさそう。 [tmkm-amazon]4797368861[/tmkm-amazon]