Category: Space technologyPage 1 of 2

Space Tide 2015のビデオが公開されています

2015年10月26日に、Tokyo Design Weekの中で開催された、民間主導の宇宙開発についてのカンファレンス「Space Tide」のNVSさん配信のビデオがYoutubeで視聴できるようになっています。ぼくも参加したかったのですが、別の出張予定がはいっていてかなわなかったので、翌日見ました。NVSさんに感謝。 Google Lunar X Prizeの参加チームによるパネルディスカッション(民間主導で月面に探査機を送るプロジェクト)や、ロケット開発の話題もあります。日本のベンチャー企業によるロケット開発は、SpaceXとかOrbitalATKと比べると見劣りしてしまいますが、人工衛星(Axelspace)や探査機(HAKUTO; エヴァンゲリオンの槍に巻き込まれてネガティブなイメージを負ってしまったのは昔からのHAKUTOファンとしてはとてもがっかりでしたが、それでもミッションがエキサイティングなことには変わりありません)の開発ではフロンティアを開拓している状況。今後の展開も注目しています。

【小型衛星】「ほどよし1号機」のきれいな画像ギャラリー

超小型衛星ベンチャーであるAxelspace社のウェブサイトで、2014年11月に経済産業省のASNAROと相乗りで打ち上げられた60kgの小型衛星「ほどよし1号機」が撮影したきれいな地表の写真が特設ページで公開されています。 →Hodoyoshi-1 Image Gallery (Engilish) →ほどよし1号機撮影画像ギャラリー (Japanese) 2015年1月25日現在、以下の地域の写真が公開されています。 クレタ島の海岸線(ギリシャ) サウジアラビアの都市ダンマームの港湾エリア ホーチミンシティ(ベトナム) 成田空港(ウェブインタフェースの制限(?)で、MacBookProの画面で見ると上部のラベルと空港部分が重なって、やや見づらいのがちょっと残念) オーストラリアの森林地帯 ニュージーランドのオークランド 東京 (東京大学の本郷キャンパスも見えます!) きれいな写真は小型衛星でもかなりのパフォーマンスを出せることを視覚的にアピールする良い素材なので、今後もどんどん拡充されるとよいですね。衛星本体と運用チームのみなさんのご健闘をお祈りします。 海外では、米国PlanetLabsも同様に自社の超小型衛星(3U Cubesat)で撮影した地表の画像をギャラリーで公開しています。 →Our Planet – PlanetLabs 変わった地形や、ダム等の大きな建造物の画像が公開されることが多いですが、最近では日本の鹿島工業地帯の画像も出ていました。 →Kashima Industrial Zone – Ibaraki Prefecture,…

【小型衛星】ほどよし1号機のファーストライト画像 (2014/12/26)

2014年12月26日(ASNARO衛星の初期観測結果公開と同じ日)に、ASNARO衛星との相乗りで打ち上げられた小型衛星のひとつ「ほどよし1号機」の初期観測結果がAxelSpace社のページで公開されています(東京大学、次世代宇宙宇宙システム技術研究組合からもリリースされていますが、AxelSpaceのページからはより高解像度の画像がダウンロード可能)。 ASNAROのプレスリリースと違いこちらはカラーイメージなので、より肉眼でみたイメージに近い画像になっています。とくにサウジアラビアの都市を撮影した画像は、海の深さ、船の航跡、街に張り巡らされた道のコントラストが鮮やかです。(ほどよし1号機の設計上の地上分解能(Ground Sampling Distance)は6.7mなので、ASNAROの「0.5m以下」よりは粗いのですが、その分、観測幅が27.8kmとなっており、ASNAROの10km幅よりも広いです) 今後もこういう綺麗な写真のデータがたくさん取得されるのだと思うと楽しみですね。最初に打ち上げた10kg級の2013年11月に打ち上げられたWNISAT-1では機器の故障等により残念ながらミッション不達でしたが、ほどよし1号機では沢山の成果が得られるとよいですね。 ほどよし1号機 ASNARO 打上日 2014年11月6日 軌道 太陽同期軌道 高度500km 重量 400kg 60kg 地上分解能 <0.5m 6.7m 観測幅 10km 27.8km 参考情報: ほどよし1号機の仕様 – AxelSpace ほどよし3・4号機のFacebookページ ASNARO-1の概要 –…

【小型衛星】ASNAROの初期観測結果が公開されています (2014/12/26)

経済産業省宇宙産業局のページで、2014年11月6日にロシアから打ち上げられた小型地球観測衛星ASNAROの、初期観測結果が年の瀬の12月26日にプレスリリースされています。公開されているデータは、2014年11月14~15日に撮像された、京都・東京・西之島(2014年に火山噴火で拡大したことが話題になった小笠原諸島の島)の写真です。 画像1(京都) 画像2(京都) 画像3(西之島) 画像4(東京) 詳細な分解能や撮像モードの記述がなく、画像そのものもかなりcropされているように見えるので、軌道上で実際にどの程度の性能が出ているのか詳細はわかりませんが、ともかく軌道上での観測が成功したようで、関係者のみなさまおめでとうございます。 ASNAROはJAXAの小型科学衛星シリーズ(SPRINT-A/Hisaki, ERG等)で使われているNEC社の小型衛星用バス(NEXTAR)に工学望遠鏡を取り付けた衛星です。NEXTARバスでは、データ通信インタフェースとして宇宙機内データ通信インタフェースのデファクトスタンダードの一つである「SpaceWireインタフェース」が全面的に採用されています。開発の初期の頃からウォッチしてきた衛星なので、観測が成功してうれしいです。(ASNAROは打ち上げ重量450kgなので、小型衛星の中でも重量級ですが) 参考資料: 技術実証衛星 ASNARO-1から初画像 京都・西ノ島・東京を撮影 @ SPACE ELEVATOR NEWS ASNARO衛星開発状況 @ 第三回小型科学衛星シンポジウムでの発表資料 (2013年3月7-8日) ASNRO-2衛星開発状況 @ 第三回小型科学衛星シンポジウムでの発表資料 (2013年3月7-8日)

2014 EEE Parts for Small Missions Talks

2014年9月に開催されたNASAの小型ミッション向けEEEパーツ(Electrical, Electronics, and Electromechanical parts)のワークショップ2014 EEE Parts for Small Missions Workshopの発表資料が一般公開されています。 2014 EEE Parts for Small Missions Workshop http://nepp.nasa.gov/workshops/eeesmallmissions/talks.cfm CubeSatや数十kg級の小型衛星で使用する部品の考え方、実績のある部品のデータベース管理等についての発表が主です。11日の13:00からの「The first 272 cubesats」(Prof. Michael Swartwout, Saint Louis University)という発表が、CubeSatのよいイントロダクションを提供してくれているので、興味のある方は必見。年度ごとの打上数のグラフや、ミッション達成率のグラフ等、他の人がまとめたデータを使っているところも多いですが定量的な数値も一緒に示してくれているのでつかみやすいです。…

Nano-satellite Symposium Records

Presentation slides available from the following URLs. 1st – June 10-11 at Tokyo, Japan http://www.nanosat.jp/1st/index.html 2nd – March 14-16 2011 at Tokyo, Japan (mostly cancelled due to the…

【宇宙機】ERGの打上年度変更(FY27→FY28)

JAXA宇宙科学研究所がリードして建造中のジオスペース探査衛星「ERG」(イプシロンロケット2号機で打上予定)について、2014年8月27日の第15回宇宙科学・探査部会の資料で打上年度の変更が報告されています。搭載機の課題解決のため、平成28年度打上に再設定されるようです。挑戦的ミッションにおいて、事前に予見できない課題 がプロジェクトの途中で顕在化することが珍しくないことは、大型の開発プロジェクトを経験したことがある方には、宇宙科学にかぎらず分野を超えて理解できると思います。(もうさんざん頑張っておられると思いますが、、、)プロジェクトの皆さんにはぜひ頑張って課題を解決していただき、美しいイプシロンの打上げがはやく見られることを願います。 興味のある方向けに資料へのリンク、プロジェクトの紹介ページをまとめておきます。国民全体で宇宙科学を応援しましょう。 資料1 – 宇宙科学探査部会 第十五回 資料1 (2014/08/27) 宇宙政策委員会の会合履歴・資料へのリンクのページ ジオスペース探査衛星ERG (JAXA公式ページ) ジオスペース探査衛星ERG (宇宙科学研究所のミッション紹介ページ) ERGミッションについて- 宇宙科学研究所 宇宙プラズマグループ [tmkm-amazon]9784873116396[/tmkm-amazon]

【宇宙】ASTRO-H衛星の相乗り衛星決定

2015年度にH-IIAロケットで打ち上げ予定の日本の宇宙X線天文台「ASTRO-H」に関連して、相乗り副衛星の選定結果がJAXAのプレスリリースとして出ています。 ASTRO-H相乗り小型副衛星の選定結果について 選定されたのは以下の衛星たち。 米国商業超小型衛星 有人宇宙システム(株) 鳳龍四号 九州工業大学 ChubuSat-2 名古屋大学 ChubuSat-3 三菱重工業(株) 宇宙政策委員会の第15回宇宙科学・探査部会のPDF資料「ASTRO-H相乗り公募超小型衛星の 選定・契約について」に、各副衛星の諸元が公開されています。 ChubuSat-2/3はweb上に公開情報があまり出ていないので詳細がわかりませんが、打ち上げ待機中のChubusat-1(名大田島先生のスライド)の後継機で、50kg級。Chubusat-2が放射線計測とアマチュア無線の中継、Chubusat-3が温室効果ガスの影響把握とデブリ環境観測をミッションと設定しているとのこと。 鳳龍四号は鳳龍シリーズの4代目で10kg級。放電取得実験がメインミッション、その他プラズマ密度計測等を含めると全部で10個のミッションを計画しているようです(ミッション一覧)。

【超小型衛星】WNISAT-1の軌道上不具合

しばらくウォッチしていない間に、AxelSpace社の最初の小型衛星WNISAT-1について、残念なニュースリリースがでていました。 WNISAT-1で発生した不具合の詳細とその対策について – Axel Space (2014-05-16) 打上後、初期性能確認のリリース以降、北極域の撮像結果についてのリリースがなかったので心配していたのですが、下記の不具合によりメインミッションの遂行は不可能になったとのことです。 スターセンサ AxelStar-1の消費電力増大にともなう使用停止 ミッション系ストレージのアクセス制御部(マルチプレクサ)部の故障 ミッション系ストレージの故障が致命的です。ミッションカメラのデータをバス系ストレージに書けない設計であること、ミッションストレージをバス系ストレージと分離しているのに、ミッションセンサとバス系ストレージ、ダウンリンク系がシリーズに接続されていない等、(それなりの理由があるにしても)特殊な設計になっている点に起因して不具合とミッション不達が発生しているのは一般のファンとしてひじょうに悔やまれます。リカバリミッションでは、バス系とミッション系の切り分けを変更し、ミッションデータをバス系ストレージにも書き込めるようにするそうです。同時に、ミッションストレージにはバス系からのアクセスは(資料のブロック図を見た限りは)発生せず、ミッションカメラのデータがダイレクトにストレージに流れるトポロジになっています。 スターセンサについてはCCD制御回路部の放射線損傷が消費電力増大の原因と推定されているようです。企業活動なので難しいのかもしれませんが、具体的にどの部品が壊れたのか、それはスペースグレードだったのか民生品だったのか等の詳細とlessonsを公開してもらえると、コミュニティ全体の発展のために建設的な失敗にできると感じます。同じ型のスターセンサが搭載されるほどよし1号機では今回の不具合原因部は対処されているそうです(どのように?)。 クライアントであったウェザーニュース社は内心どのように思っているのかわかりませんが、リカバリミッション(WNISAT-1R)も一緒に遂行していくようです。まだ不安定な(でも発展性のある)超小型衛星技術に投資を続ける姿勢、たいへん尊敬します。

【宇宙利用】だいち2号(ALOS-2)の初期観測結果公開!

(写真をクリックするとYoutube上のオフィシャルムービーのページにジャンプします) JAXAが2014年5月24日に打ち上げた地球観測衛星「だいち2号」の初期観測結果が公開されました。打上から1ヶ月ちょっとでの初期データ公開というスピード感にテンションがあがります(4月に打ち上がったヨーロッパのSentinel-1衛星も、打上後2週間という短い期間で初期画像公開でした。迅速な運用がキーワードでしょうか)。 JAXA Digital Archiveでは、だいち2号が撮影したレーダー写真が自由に閲覧可能です。先代の「だいち(ALOS)」よりも性能が向上して、地上分解能3m。先代の「だいち」のときより抜群に鮮明なイメージがとれていて感動します。 だいち2号プロジェクトホームページ – JAXA だいち2号特設サイト – JAXA 伊豆大島 3次元表示した伊豆大島 なんといっても感動的なのは、富士山の3次元合成ムービー。ALOS-2チームの意気込みを感じますね。   [tmkm-amazon]4860591100[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]4863130228[/tmkm-amazon]