RubyROOTをHomebrewでインストールする

RubyからCern/ROOTが使える、めちゃくちゃ便利なRubyROOTというツールがあります。JAXAのHirokazu Odakaさんが開発・メンテしてくれています。

マニュアルビルドするには、swigやcmakeを用意する必要があるのですが、簡単にインストールできるようにHomebrewのFormulaを作って、tapに入れました。Macの人はHomebrewをインストールしてから、以下のようにしてtapを取得して、インストールすると使えるようになります。

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brew tap yuasatakayuki/hxisgd

brew install rubyroot

もしROOTが入っていない場合は、

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brew tap homebrew/science

brew install root

してください。

天文データを扱う人は、RubyFitsもぜひどうぞ。

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brew tap yuasatakayuki/hxisgd

brew install rubyfits

でインストールできます。高エネルギー宇宙物理の人は、RubyROOTとRubyFITSを同時に使うと、C++を書かずに論文を書くのに必要なデータ解析ができるようになりますよ。

RubyROOTのサンプルコードはgithubのexamplesフォルダを見るか、HongoWikiの「RubyからROOTを使う」のページも参考にしてください。

たとえば、以下のようにヒストグラムを作成できます(write_hist.rb)。

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#!/usr/bin/env ruby

require 'RubyROOT'

Root::TFile.open('hist.root', 'RECREATE') do
 h = Root::TH1D.create('hist', 'Histogram', 100, -5.0, 5.0)
 1.upto(h.GetNbinsX){|i| h.SetBinContent(i, i*4.0) }
 h.SetBinContent(32, 547.2)
 h.FillRandom("gaus", 15000)
 h.Write
end