コロラド大学が打ち上げた、3U CubesatにAmptekの小型のX線検出器(シリコンドリフト検出器SDD)を搭載の太陽X線観測衛星MinXSS (Wikipediaの記事)の論文が出ています。

MinXSSの外観とシステム構成。(コロラド大学のページより)
数年前からCubesatのサイエンス利用に興味があってウォッチしていたのですが、2016年の5月にISSから放出され観測を開始。姿勢制御装置のXACT (Blue Canyon Tech社)も高精度で3軸姿勢制御を確立(1σのcross-axis pointing errorが8秒角というプレスリリースが出ています。すごい!)して、太陽フレアに伴うX線の観測をちゃんと実施できているようです。初期観測データはこちら。

MinXSSの初期観測結果。フレア前とフレア中の0.5-10キロ電子ボルトのX線スペクトル。(コロラド大学のページより)
最近ではSmallSat ConferenceのMission of the Yearに選ばれています。すごい!
年内に2機目のMinXSS-2も打ち上がるようです。今度はISS軌道よりも高い高度で、軌道寿命は4-5年とのことなので、観測データがもっと得られそうで楽しみです。
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