Doodle for Singapore (シンガポールのらくがき) - シンガポール日記 Day 507

2017年08月05日のお話。

翌週ダッカからシンガポールにやってくる友人が、日本食が食べたいと言っていたので、オーチャードのWisma AtriaのJapan Food Townを視察。唐揚げ定食を食べてきました。その帰り、Mandarin Orchardの前の歩道で、Doodle for Singaporeというイベントをやっていました。8月9日のNational Day(独立記念日)にあわせて、Band of Doodlersというアート集団がシンガポールの名物を垂れ幕や部屋の壁にぎっしり描きこむというもの。どのイラストもすごくかわいくてセンスがよくて、シンガポールの特徴をとらえていて、見ごたえがありました。書き込まれている人物やキャラクタがどれもニコニコしているのがみていて楽しくなります。8月31日までMandarin Galleryの中で展示されているそうです。

20メートルの用紙に何人かのイラストレータがその場で絵を描いていくデモンストレーションをしていました。[/caption]
マーライオンとセントーサ島へ渡るケーブルカー。[/caption]
袋入りのコーヒーや紅茶(東南アジア全域で見かるスタイル)。[/caption]
National Museum of Singaporeとマスコットのシンガくん(Singa the Lion)。[/caption] ぼくも知らなくてWikipediaで勉強したのですが、このシンガくんはNational Courtesy Campaign(日本語にすると全国おもいやり運動、みたいなことですね)という政府のキャンペーンのマスコットとして作られ、以後30年以上、いろいろなキャンペーンのマスコットとしてつかわれたそうです。ドビー・ゴートのイスタナの向かいにある公園にも人形が飾られていますね。それで、結構衝撃的なのは2013年に"too tired to continue facing an increasingly angry and disagreeable society"を理由に、辞職の手紙を書いて一線を退いたということ(リンクはhttps://kindness.sgという親切キャンペーンのウェブサイトに掲載されている手紙)。この手紙、マスコットの辞職の手紙としては異例なほどユーモアがなく、切実に寛容さや思いやりがなくなった社会の現状を憂うとともに、SNSが発達して、匿名で批判を書いたりできるようになったことにも触れています。なんというか、読んで悲しい気持ちになります。ぼくは日本から移ってきて以降、シンガポール社会とシンガポール人はなんと親切で礼儀正しいのかと感動しきっているのですが、なかなかシンガくんの満足の行くレベルには達していないようです。
路上のアイスクリーム屋台、"Lah" (いろんな言葉の語尾につく「〜だよね」とか「〜でしょ」みたいな意の音)、手前の寿は中秋の名月の月餅?[/caption] シングリッシュについて検索していると「なまっていて英語に聞こえない」とか書いているページが多くでてきますが、すくなくとも30代のシンガポーリアンの英語は他の英語地域の人たちとかわらない英語です。ほとんど英語がはなせない日本人がシングリッシュを揶揄するのはみっともないですねぇ。 ところで、中華系シンガポール人同士の会話を横で聞いていると、1文おきに英語と中国語がまざって会話しているときがあります。「言語を頻繁に切り替えられるなんて、どういう脳の構造になっているのか不思議だよ。すごいねー」と感心していると、「日本で夫婦で日本語を勉強していたとき、日本人の先生にも同じことを言われた」と言っていたので、日本人の脳にはやっぱり不思議に感じられることなのですが、彼らにはまったく普通のことのようです。
ニコニコのガール、2階建てバス(イギリス統治の影響が色濃いですね)、リキシャ、右端にはチリクラブの蟹?[/caption]
左端には暑くてとろけてるガール、国旗、Fancy Gemという国民的ビスケット、MRT、ドリアン、植栽。[/caption] Fancy Gemについて検索していたら、ひじょうに詳しくこのお菓子とそれを製造している会社について解説してくれているページがありました。必見。 シンガポールの国民的お菓子:Khong Guan(康元)のビスケット - シンガポール庶民生活☆小さな幸せ [browser-shot url="http://singapore-local-life.seesaa.net/article/435482816.html" width="450"]
パンダ、かき氷x2、安全で安くて利用しやすいタクシー、マンションから突き出た洗濯物、植栽、かき氷、右端にはラッフルズ(イギリス統治を始めた人)。[/caption]
DJブースも設置されて、グルービーな音楽が流れます。[/caption]
CHOPEはフードコートなどで席が確保済みであることを示す言葉。ポケットティッシュや名詞がおいてある席・テーブルはすでに先約があるということなので、座ってはいけません。[/caption]
特定エリアへの自動車の乗り入れに料金を徴収するERP、ニコニコのガールとボーイ、Shiok(うまい、の意のシンガポール語)、チャンギ空港の管制塔。[/caption]
Doole for Singapore - Mandarin Galleryの公式ウェブサイト。