Chong PangのHDBブロックのきれいな案内表示

2022年4月1日で、シンガポールで働きはじめて6年がたちました。ほんとうに早い。とくに合わせたわけではなかったのですが、休みをとって、前から行ってみたかったシンガポールの天然温泉に行ってきました(温泉公園自体の記事は「シンガポールの天然温泉@Sembawang」)。

温泉があるSembawang Hot Spring Parkは市街地から少し(といっても数百メートルですが)離れたところにあるので、Tiong Bahru (中峇鲁; ティオンバル) から1時間くらいバスを乗り継いで、公園の最寄りのChong Pang (忠邦; チョンパン)へ向かいます。

どうしてこのエリアがChong Pangと呼ばれているのかと調べたら、

  • Lim Nee Soon (NLB singapore infopedia): Lim Chong Pangの父。ゴム事業とパイナップル事業で成功した実業家。Nee Soonの名前が普通語の発音に変更されて、いまのYishunエリアの名前になっている。
  • Lim Chong Pang (NLB singapore infopedia): Nee Soonの次男。会社の事業を拡大し、公共事業・行政にも携わった。Chong Pangエリアの名前になっている。

とのこと。

Chong Pang City (忠邦城)の中にあるChong Pang Market & Food Centerでお昼ごはんを食べました。天井が高くて風通しがよく、お店の人も元気で、気持ちがいいフードセンターです。

ワンタン麺を食べて、ウォーターボトルにKopi Iceを入れてもらって公園に歩いていきます。

と思ったら、どうもChong Pang Cityの案内表示が、とても色鮮やかで、見やすいのが気になります。

壁や柱の色が赤・緑・青・白に統一されていて、おしゃれです。 名前(LIFT = エレベーター)や建物の番号を表す大きな数字が、シンプルなアイコンと一緒に壁面に直接ペイントされています。
ショッピングエリアの柱も統一された案内表示。住居、フードセンター、マーケット、バスのりばのアイコンもかわいい。

あとで調べたら、この案内表示のデザインは

  • Nee Soon South Grassroots Organisations
  • The Agency for Integrated Care
  • Nee Soon Town Council
  • KTPH
  • The GoodLife!@Yishun centre, which is run by social service agency Montfort Care

の共同プロジェクトで、高齢によって認知力が低下した人にもわかりやすい案内表示を目指す取り組みだそうです。 Nee Soon South Community ClubとChong Pang Cityが試行エリアとして選ばれ、2020年の2月頃にペイントが行われたようです。

具体的なのデザインをしたのは、 IMMORTAL The Design Station というデザインコンサルファーム。

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開発から40年以上経っているそうですが、メンテナンスやこのペインティングなどの取り組みで、極端な古さ・暗さを感じさせない。 一方で新しいものを取り込むのをやめないのもシンガポールらしくて、TampinesのOur Tampines Hubとか、BedokのHeartbeat@Bedokみたいに、公共施設・スポーツ施設・フードコート・ショッピングエリアなどが一体化したIntegrated Development (https://www.chongpangcity.sg)の建設がChong Pang Cityの内側で進行中。2027年に完成するそうです(ChannelNewsAsiaの記事)。