宇佐美 暁 編著/手にとるように中国がわかる本

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2008年11月に出版された本なのでもはや情報は古いのですが、中国の経済状況の変化を大まかに復習するために読んでみました。中国の文化的・政治的背景の説明のあと、市場経済への移行、外資の導入、経済格差、エネルギー問題などの経済的側面についてトピックごとに一般向けの深さで解説がなされます。中国元の値上がりにともない、競争力は低下するのではないかという大きな仮定のもとに話がすすめられているので、この仮定のもとでの議論に対する2013年的な視点での総括が読めると理解が深まりそうです。

複数人で執筆されたせいか、同じ話がいろいろなところに複数回登場するので、途中でちょっと飽きてきます。解説用の挿絵はあまり要領を得ていない割にスペースをとっているので、年表や定量的なデータを代わりに入れられるとより勉強になるかもしれません。

関連してamazonで中国経済の本を探したら、JETROが出している

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というものがありました。EUやインドなど、ほかの国・地域についても同じシリーズがあるので今度読んでみようかなと思いました。