平野友康/ソーシャルメディアの夜明け 2014-02-14
[tmkm-amazon]9784758970020[/tmkm-amazon] いろんな種類の本を読もうと思って買った本の一つ。ジャケット買いで、著者も確認せずに読み進めていたら、なんか懐かしい会社名が。表紙を見たら、著者は「平野友康」。97〜99年に放送されていた「平野友康のオールナイトニッポン」や「お台場パソコン会館」のころの話し方が好きで、ノイズ混じりのニッポン放送を石川で聞いていたのをよく覚えていたのでちょっと驚きました(昔サードステージ、今はデジタルステージをやっている平野さん)。 前半は、この本が書かれた2010/2011年に著者がアツいと思ったTwitterとUstreamを例に、ソーシャルメディアの何が面白いのかが、著者の視点で解説されています。書かれていることは、先日読んだ「次世代広告進化論」と同様に、スッと入ってきます。単に「お金になりそう」と思ってインターネットに参入した人たちと違って、「自分のメディア」を持てる楽しさをアツいと思ってソーシャルメディアを使っている人の視点です。 タイトルはこの本の半分しか表していなくて、後半はデジタルステージの初期の頃の様子を題材に、著者が言うところの「ビジネスモデル病」だった自身が、現在の視点でいかに空虚だったか、どういう転機があったかが説明されています。普及初期のインターネットの無限の面白さ・楽しさを共有している世代としては、デジタルステージの裏話が読めるのも、とても感慨深かったです。 大企業で働いていて、「本当のこと」ができてないなー、と思っている人は、読んでみると良さそうです。自己啓発本みたいな類じゃないので気楽に読める内容だし、全体的にポジティブな雰囲気で元気が出ます。 1ヶ月(途中オタワにいたので、実質は3週間)過ごしたボストンから日本に戻るデルタ航空の機内で読み始めて、読了。