森藤 大地, あんちべ/エンジニアのための データ可視化[実践]入門 〜 D3.jsによるWebの可視化

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天体のX線データの解析でRubyを多様していますが、pythonのmatplotlibのようなうらやましいプロッティングライブラリがないので、Javascript経由でd3.jsでも使ってみようかと思って、勉強のために買いました。期待はずれです。

冒頭でvisualizationの歴史と図の作り方に関するお説教が100ページくらいにわたって語られたあと、d3.jsが想定するデータハンドリングやプロッティングの概念の説明が不十分なまま、唐突にサンプルコードが示されて、後半20%くらいはAPIリファレンスで終了します(Amazonの「なか見!検索」を参照)。サンプルは「紙面を節約するため」という(可視化の歴史とAPIリファレンスにだらだらページをつかったあとではそれほど重要ではない)理由により、CoffeeScriptというJavascriptの方言で記述されていますが、これがまた読みづらい。JavascriptもRubyのそれも、とてもきれいとは言いませんが、CoffeeScriptの関数定義の汚さは異常。

サンプルについても、オンラインですでに公開されているものと大差なく、つまるところ、古本は3000円も出して買う価値はありません。Beautiful Visualizationも期待はずれでしたが、データ可視化は、ホットなフィールドなのに良書が少ないような気がします。

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さすがにもうQDPとかdis45とか言っている時代じゃないし、d3.jsはprotovisのlessonsにもとづいて検討されたいいツールだと思うので、なんとか使いこなせるように勉強します。

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