【読んだ本】斎藤環/世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

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タイトルが気に入ったので買って、通勤中に読み進めていました。

文章のスタイルは、駒場に入りたての東大文三の学生の香りを感じさせます。学問分野の違いかもしれませんが、この本の論旨を説明するのに、こんなに文章を膨らませる必要があるのかよくわかりません。著者の主張は論理立てて説明されると言うよりは、具体的な「ヤンキー的」事例の紹介が多く、個々の事例に対する読者の捉え方によって、著者の言いたいことをどうとらえるかが変わってしまうような書きぶりです。つまるところ、「あげ」や「気合い」と「行動主義」、「換喩」等のいくつかの概念で、「ヤンキー的なもの」を説明しています。読んだあと、新しい概念や勉強になった感じを得られたかと言われると微妙です。

繰り返しになりますが、タイトルは非常によかったです。

20141013読了