【読んだ本】那須 正幹/ズッコケ中年三人組age47

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土曜日に、おやつやご飯を食べながら、好きな本を読むという最高の贅沢。

今作は、前作のage46で取り上げられた宅和源太郎先生の死というテーマとは対照的に、ハカセには子どもが生まれ、ハチベエは市議会議員という新しい仕事を始めるところが描かれます。選挙運動ではハチベエの妻の圭子もそれなりに楽しそうにハチベエを応援し、モーちゃんや医者になった同級生の新庄則夫も協力してくれて、小学生時代の生徒会選挙(「ズッコケ花の児童会長」参照)のリベンジマッチをやっているような雰囲気。

ハカセの妻、陽子さんが、妊娠したことをハカセに告げるシーンには、ズッコケ少年3人組シリーズからの読者(しかいないかもしれませんが)は心打たれる描写だと思います。突然の報告に、びっくりして「ちょっと考えさせてくれ」と言ったハカセが、一人海辺で物思うシーンは、ハカセに似合わず前向きで、いいです。

今回は高齢出産や高齢者の介護問題、地方の選挙事情などが主なテーマとして登場しました。毎回いろいろなテーマををちゃんと調べたうえで、那須先生の軽妙な文章で現代的な視点から描いてくれるところが、3人組の活躍にひと味加える要素となり、このシリーズを特徴づけているなと改めて思いました。

20150308 読了

過去の作品もAmazonから買って読みましょう。

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宅和先生とのお別れ。ズッコケ50巻の最後の教室のシーンが泣ける。

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ハカセと荒井陽子さんが結婚する、神作品。ツチグモ一族のお話の種明かしも。

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