Maker Faire Singapore 2017 - シンガポール日記 Day 493
2017年07月22日(土)のおはなし。
去年のSUTDでのMaker Faire Singapore 2016に続き、今年も行ってきましたMaker Faire Singapore 2017。今年の開催場所はジュロンにあるScience Center(子ども科学博物館)。本当はmakerとして参加したかったのですが、いくつか検討していた作品がどれも完成しなかったので来年に持ち越し。ただの見学者として参加です。(2月にあった事前説明会 Towhallには行ったけど、結局申し込みできず→ その時の記事「Makers Townhall at Science Center – シンガポール日記 Day 332」)
まとめ
展示内容
他に唯一参加したことがあるMaker Fair Tokyoとくらべると、シンガポールは以下のような特徴があるように感じます。
- 小中高校生の展示が多い(発表・質問への受け答えが堂々としている)
- 日本のSTEM教育もどんどん世界標準のデバイスや教育プログラムをとりこんで、ガラパゴス化しないようになるといいですね。部活動でスポーツをやるのもいいけど、(英語と)数学と科学とプログラミングができるようになっておくと後々の年収に大きな差がつきます。
- 電子工作系のプロジェクトでArduinoやRaspberry Piよりもmicro:bitの使用率が高い
- これは去年あまり感じなかったので、ここ最近の変化なのでしょうか。
- ボードにたくさんLEDが載っていて、表示機として使いやすいということがあるのかもしれません。
- クラフト(手芸・アクセサリー)の展示が多い
- 「アクセサリ」かどうかわからないけど、ダンボールだけでつくったスターウォーズのStormtrooperのお面とかも。
会場について
- Science Center内のいくつかのエリアに、展示ブースが分散して配置されていました。
- エリアごとにクラフト、電子工作、木工、部品販売などカテゴリが分かれていました。Science Centerの構造上、各エリアがやや離れていて、(歩いて3-4分ですが)全体的に分散した感じに。
- 常設の展示物が並んでいるスペースにもMakerのブースが割り当てられているところがあり、やや見づらかった。常設展の奥の方に割り当てられたブースにはほとんど人が来てくれなかったのではないかと心配。
- 個人的には来年はまたSUTDに戻ってくれるといいなぁと感じました。
他のかたの参加ブログ
- Maker Faire Singapore へ行ってきました。 - 子連れアート鑑賞日記
- シンガポールサイエンスセンター+Maker Faire Singapore - For ages 22 plus years
ムービーと写真
見て回って撮らせてもらった写真を載せておきます。
光り物系のコーナーで子どもたちが行列になって操作の順番をまっていた、光るボールロボット。中央に黄色くみえるのはジャンプ台。リアルマリオカートのようになっています。きれいですね。
NUSのYuichiro KatsumotoさんのMojigen。サーボで制御されたバネでアルファベットを表示。シンプルな展示がかっこよかったです。
ヘルメットに取り付けるタイプの方向指示器”The Official Signal“。曲がる方向に首がふれたのを加速度センサーで検出してLEDを表示するとのこと。Maker Faireの会場でリアルタイムにKickstarterのプロジェクトを開始するというイベントをやっていました(が、ちょっとバッカーの集まりは悪いみたいですね。すでにLumosみたいな完成度の高いLED表示付きヘルメット(2015年にKickstarterで$809,551 = 9000万円集まった)が販売フェーズなってしまっているのも影響しているんですかね。趣味で電子工作しているうちは楽しいだけでいいのですが、やっぱり製品化して売るというのはなかなか厳しい世界です。
外の会場に設置されていた骸骨ロボット。横を通り過ぎたときに急に動き始めたのでびっくりしました。古典的だけど楽しいロボットです。
光センサとサーボを組み合わせた的あてゲーム(中学生のグループの展示の一つ)。レーザがまとの中心にあたると的がひっくり返ります。Arduino miniを使ってつくる的当てゲームのチュートリアルが公開されていて、それをベースにした習作のようですね。中学生でもプログラミングやメカトロニクス、センシングができる未来。すばらしい。
ここからは写真。
来年はぜひ出展したい!